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Channel: 我が郷は足日木の垂水のほとり
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剰余価値の所有権

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左近がローンで車を買うとする。

実際は山ほど借金があり、返していなくて滞っているので、

貸してはくれないが

 

此所は例え話のこと。

 

 

120万の車を買うので、120万円銀行から借りている。しかし、毎月10万円ずつ信販会社に支払っている。つまり、借りたカネは、自分の銀行口座に残っているモノがある。
銀行は120万円貸したことになっているが、銀行の借り手の口座に残金がある。また、ローン屋の口座も、此所の銀行にあり、お金は銀行と、車の借り手、そしてローン屋の口座をグルグル廻っているだけ。もちろん此のローン屋は、自動車販売店に一括してカネを支払っている。しかし、このカネも銀行から借りたモノだ。ならば、銀行から現金は、何処にも出て行かない。口座の上だけで、付け替えが行われているだけ。

 

 ならば、

 銀行は無いカネだって、

 貸しちゃった

 ことにしても平気なのだ。

 

 お金の話し

それで銀行は自分の持っているカネの、ナント 12倍ほども貸して当たり前と言うことになっている。120万円のローンを、毎月10万円はらって、12ヶ月で完済する。ならば、毎月動くのがたとえば現金であっても、12分の壱の 10万円にすぎない。このような現実が有るので、銀行は有るカネの 12倍も貸してしまえる。

 つまり、銀行の貸し出し業が

 順調ならば、景気は良くなる。

 

しかし、現実は良くなっていない。

 

それは金融危機とか、その前の貸しはがし等で、銀行などの金融の信用がガタ落ちになったので、みんなが銀行からカネを借りなくなった。それで実経済に流れるカネが、いっこうに増えない。ならば、いくらガンバッテものを作っても、売り上げが増大するはずがない。

テメエの銀行はブッつぶす

もしも借り手が返済を止めたならば、銀行は車を取り上げる。
新車同様のぴかぴかの車ならば、それほど価格も落ちていない。つまり、無いカネを貸して現物を取り上げる。この辺りのカラクリが、庶民には思いも付かない、まるで幻術ではある。なので、銀行はそこそこ不景気なのが、気に入っているのだ。これが銀行屋が、言わない彼らにしてみた経済の妙味なのだ。

Weighing Gold Coins Weighing Gold Coins 【バロック絵画

このような公に出来ない、銀行の都合で先進国はじんわりとした不景気が続いている。この社会矛盾のワケなど、庶民には解明できない。政治家だって、ほとんどが理解できない世界だ。それで、イギリスではこの不況のワケを、首都のあるイングランドの所為にする。銀行の手前勝手な都合を隠して、すべて政治の所為にする。その馬鹿げた大タワケのお芝居に乗せられたのが、わが愛しのスコットランドの民衆だった。

 

 

そもそも、カネがロンドン辺りから、あふれ出てくるように見えるのは、本社機能がロンドンにある場合が多いから。なので、北のスコットランド辺りまで、カネが流れてくるころには勢いが無くなっている。それだけのことなのだ。スコットランドの景気を良くするのならば、スコットランドの銀行のケツを蹴飛ばして、実体経済にカネを注入すればよい。しかし、自由経済の大原則は、国家の権力が経済に介入しないこと。この呪文に縛られておれば、金融はそこそこ不景気がお気に入り。なので、景気は良くなりっこない。成長に見合った分だけ、金融が資金を注入する。これをつづければ、当然のことだが、返済よりも借り入れが増えるのだから、事業所の借入残高は増えるばかり。この残高が多いのを、『不良債権』と言う名を付けて攻撃した。つまり、成長の原資をなくせと、馬鹿なマスコミとか、糞莫迦なケーザイ評論家がわめき散らした。それで、『先進国(嗤)』の経済が軒並み減速した。カネが銀行から流れて来なければ、かつてのダイエーのようにグループ企業を沢山作って、この中で資金をやりくりすればよい。だが、敵の湯田屋は、この方法にも難癖を付けて、とうとうダイエーを潰してしまった。

                             拷問 残虐な刑罰

 

信用創造で生み出された、その富の所有権がすべて銀行など金融業者に独占されるのは、おかしい。しかし、このメカニズムの幻術を解明する力など、大学などの経済の専門家には出来ない。なんてったって、このようなことはかび臭い書物になどは書いていない。民主主義社会では、王権神授説は明確に否定されている。しかし、金融に関しては、貨幣発行権は国家に帰属しているようだが、現実的には金融業者が壟断している。現物としての紙幣は大蔵所印刷局で刷り上げる。しかし、経済に注入されるカネは、貸し借りとか、支払い、あるいは預金したり 引きだしたりの、数字の上だけの 付け替えが主な取引の中で、金融工学の幻術によりデッチ上げられている。

 

  企業は借入金を積み重ねる。

  人々の賃金は生産性の増大に合わせて上昇する。

  そして銀行は貸し出しが増えて、金利収入の基礎的な数字が積み上がる。

 

これが当たり前な、1970年代までの経済成長の構造だった。

 

 馬鹿に付ける薬はない。

経済の停滞とか、貧富の格差が拡大していることを、巧みに誤魔化して
イングランドとスコットランドの地域格差に、問題をすり替えている。

スコットランドへの権限委譲は、国家権力の弱体化を意味する。無能なスコットランドの政治に権限が移っても、それ程意味はない。

金融システムの中で生み出された、巨大な資本が人々とか何よりも企業を支配する。そして、金融は自分の姿を巧みに隠して、企業の体力を削ぐ金融活動を繰り広げ、その結果が末端大衆には、失業とか低賃金そして待遇の劣化をもたらす。これは、自然とそうなったわけではなく、金融が密かに企んだことが実現しただけのこと。


とにかく企業家は、失業とか低賃金が充ち満ちていれば、人々を顎で使い廻すことが出来る。また、その上の構造である、企業家と金融との関係を見てみる。景気がそれほど良くはなく、商品もそれ程は売れない。このような金詰まりを招くような経済環境は、金融の一方的な優位をもたらす。金融筋は景気が悪くても、市場から営業の結果として現金などを得ているわけではない。金融は、なんてったって、紙幣を 「印刷 (正確には貸し付けなどにより、信用想像が社会に流通する、カレンシーを増大させる) 」 できてしまう。景気が微妙とか、もっと端的に言えば悪いほど、人々とくに経営者はカネを「印刷 (つまり貸して貰う事) 」 する事を求める。しかし、この事はとりもなおさず、経営者の首に借金という、カネの枷が填められることとなる。

金融における絶対王制、とか各銀行もお金を印刷出来るのだから、絶対的な貴族性のことは、なぜか問題にさせてこなかった。つまり、大学などの経済学者は現実の経営を知らなすぎる。

ちょっと丁寧に説明すれば、中学生でも理解できる。
この理不尽を書こうとしても、金融に縛られた出版が許さなかったことは、容易に想像できることだ。しかし、現実的には、ネットでは誰でも「出版」に似たこと、それ以上に多くの読者を得る手段が出来た。ただ、このわが郷の唱える金融論は、あまりにも今まで世間に無かったものだ。それで資金繰りの担当者ならば理解できるが、一般人には理解できない場合が多い。

 

La libert guidant le peuple

絶対王制は非民主的。

金融システムも非民主的。

江戸時代に、将軍の権威は非民主的でおかしい。などとは、言えなかった。
これと同じように、金融に支配された現代でも、金融の独占的な信用創造権を否定すれば、まちがいなく金融から締め付けがくる。ただこの事など、普通の人々は何のことか理解できない。

 

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