ちょっと乱暴な比喩になるが、
イランとイラクとの関係は、日本と支那との関係に、似ていなくもない。
イランもイラクもモスリム国家だが、片やペルシャと呼ばれ大昔から、独立を維持した国家だ。日本も、弐千数百年にわたって、皇統を維持し続けている。
イラクはオスマントルコが、英仏とかロシアの干渉により分裂し、たまたま現存しているだけの歴史の浅い国だ。現在の支那も、漢民族の系統的な国家ではなく、共産主義思想を標榜した、中身は欧州のインチキ革命思想に染まった徒党によって、たまたま出来上がっただけの国で歴史が浅い。
われら還暦をすぎた年代では、イランと言えばパーレビ国王の時代を思い出す。
ペルシア・コサック旅団の軍人レザー・ハーンがパーレビの父であり、ガージャール朝の混乱の中で武功を立て、アフマド・シャー帝を辞めさせ、自ら帝位に就いた。なんだか、ナポレオンと似た経歴とも言える。二代目のパーレビはスイスで留学中に、アメリカ CIA の長官ともなる、リチャード・ヘルムスなどとも親交を強めていた。それでイランの自立にこだわる、一世のレザー・シャーが退けられると、その跡を継ぐこととなる。しかし、この混乱の中で、イランの石油は米欧の金融資本が支配することとなってしまった。 (1954年、英40%、米40%、仏6%、蘭14%)
なので、この頃のイランは、日本と言うよりも、今の韓国に似ている。韓国の経済は、80%以上が、小臭い金融に押さえられてしまっている。
米欧金融に搾取されるイラン民衆は、ホメニイ革命で、米欧金融の繰り人形である、パーレビを追い出してしまった。
このアンチ米欧金融のイランに対して、米欧に唆されたサダム・フセインのイラクが戦争をしかけた。
この戦いの中で、サヘル・ローズ さんは、家族10名のほとんど全員がコロされた。そして彼女が、唯一人生き残った。
優しい義母の知る国、日本に来られて、今ではその米英小臭い金融の支配下にある、マスコミ芸能界で働かれている。歴史のアイロニーはここにもあった。しかし、その中東とか東洋への闖入者、米穀などの金融は今、アメリカという国家の後ろ盾を失いかけている。シリアやウクライナでは、米国もドイツなども軍隊を動かさない。北アフリカに軍事的な介入を行った、フランスのサルコジは信認を失って下野している。
ロシア、イランの原油を購入へ 核協議めぐり欧米反発 【日経】
2014/8/7 1:43
【モスクワ=共同】ロシアとイラン両政府は、欧米の制裁下にあるイランの原油をロシアが購入するのと引き換えに、ロシアがイランに自動車や電力、インフラ関連の資材や技術を提供する取引に向けた覚書に署名した。ロシア・エネルギー省が6日発表した。
(記事の全文は、こちら をクリックしてご覧ください。)
窮鼠、猫を噛む。
というか、赤い大帝国ソ連は、分裂して弱体化したとはいえ、いまではマッチョな大統領を得て意気盛ん。核ミサイルを原潜から撃ち出して、目標地点に撃ち込む演習までも成功させている。ならば、ネズミと侮るわけにもゆかぬ。そのロシアの前庭、ウクライナでヘンテコな革命劇をしでかしたのが、自称極右ネオナチを標榜するゴロツキ達だ。西側の各紙は、「クーデター」とか呼んだのだが、どうもウクライナ軍は全面的にこのキエフ政権の言うことを聞いているわけではない。それで、とうとう表面にも顔を出してしまった、小臭い金融。つまり IMF などの金融がカネの力で、ゴロツキどもを動かしていた。
ロシアがイランから石油を買う。
そして、イランは新聞には書かれていないが、たぶんロシアからは最新兵器を調達するのだろう。
つまり、イスラエルがイランを攻撃すれば、手痛い反撃にあう。
日本などでも、小泉政権は郵政の、ナン百兆円ものカネを、外資に売り飛ばそうとした。これは、庶民から見れば、単なるカネを少ないドルで買いたたく。しかし、本質は日本国内の金融を支配する。そして、この米穀金融による支配は、いまでも続いている。安倍政権の未曾有の金融緩和でも、資金は現場に ほとんど流れていない。かえって、金融に充満した資金は、大幅な円安を招いて、日本国の経常収支を急激に悪化させてしまっている。
これに対して、クリミア共和国をロシアに併合した、
そのプーチンはクリミア国内での、
米欧金融の営業を禁止している。
このロシアと日本との金融に対する、態度の違い。
たしかに、これではヘタレの安倍政権は、米穀の糞金融との戦いは起きない。しかし、日本経済は、アッチ勢力の小臭い金融に蝕まれたままだ。そして、この現実を鮮明に指摘して、安倍政権の限界を指摘する。その崇高な使命が、民主党などの野党勢力にはあるはずだが。しかし、こちらは、半島系利権の追求に汲々とする、ただの泥棒集団にすぎない。このような、クルクルパーに金融政策のことなど、判るハズもない。
ロシアは BRICs 諸国と語らって、ドルとかユーロとは別の、国際金融決済制度を夢見ている。たしかに、軍事力では、一応は、支那とロシアは核武装国だ。
ところが、日本の工業力、是がなければ世界経済は、廻らない。このことは東日本大震災で、世界中が思い知った。
日本を引き込まないことには、基軸通貨なんて出来っこない。その BRICs 内には、尖閣で対立している支那チュウゴクがいる。ロシアだって、北方領土を不当に占領したままだ。つまらないメンツに拘っていては、日本国民どころか、ヘタレな政府だって動かない。
その日本の舵取りをする、安倍晋三首相の金融における軍師が、小臭い構造改革のチンケな学者・ケケ中なのではどうしようもない。これが、現代の非対称戦の複雑怪奇さ具合なのだ。ウクライナでは、政治家に人物が居なかったから、今のような戦乱にまで発展してる。日本だって、こと金融とか経済政策では、人物が居ないのは、当たり気車力の車引き。
日本の新進気鋭の経営者だって、やる気を失ってお茶っピキ。
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