オランド大統領の苦悩

　【イスタンブール＝橋本潤也】トルコ訪問中の安倍首相は１４日午前（日本時間１４日夕）、パリで発生した同時テロについて「いかなる理由があろうともテロは許されない。断固非難する。国際社会と緊密に連携し、テロの未然防止に取り組む」と述べた。

　イスタンブール市内で記者団に答えた。この後、トルコのダウトオール首相と会談し、同時テロを非難することで一致した。

　また、安倍首相は同日、フランスのオランド大統領宛てに「大きな衝撃と憤りを禁じ得ない。日本国民を代表し、フランス国民に連帯の意を表明する」とのメッセージを発出した。

　欧米各国は１３日夜のテロ発生直後に相次いで非難声明を出したが、トルコの現地時間は深夜で、首相の表明は半日ほど後になった。政府関係者は「首相には随時情報が入っている。時差の関係で表明が翌朝になった」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151114-OYT1T50119.html

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格差が広がる。あるいは食料などの買い占めで、値が暴騰し庶民の口には届かなくなる。このような現状を糺したい。その心情は理解できる。たとえば学校の教科で教わったこと。大塩平八郎の乱が、、江戸時代の天保8年（1837年）におきている。1960年頃の学校教育では、大塩にたいしてたいそう同情的な書きぶりだったのが当時の教科書であった。しかし今になって調べてみれば、大塩の乱は庶民にとってもきわめて迷惑な、愚昧なテロだったような。

自らの屋敷に火をかけ決起したのだが、町中で大砲を撃ち火矢を放った。それで大阪の町は、5分の1が焼失。大坂の人口約36万人の5分の1に当たる7万人が家を失ってしまった。これは軽薄な盲動と言うほか無い。

報道によれば今回のフランス国内でのテロは、きわめて計画的で組織だったものであるらしい。

今のところ、128名の死者が出て、犯人達の多くも射殺されている。

フランス軍によるシリア空爆への報復が、この一般庶民に対しての大量テロの名目らしい。

日本政府は『イスラム国』なるものを、もちろん国家などとは認めていないし、イスラム諸国との関係もないものとして、そのように内外に向けて明言してきた。わが郷・左近尉は、9.11同時多発テロを為したものの係累だろうと思っている。単なるテロ集団と言うよりも、いずれかの国家機関である諜報組織の、その統制を離れてしまった。そのような不可思議な組織が実際にあって、それをユダヤ系のマスコミが、よりフレームアップして描き出し宣伝している。これに対して、日本政府もそうだが、アメリカのオバマ政権も、そしてフランスのオランド政権も醒めた目で見ていた。

フランス軍がイスラミック・ステーツ(イスラム国)に対してどのような攻撃を為していたのかは不明である。しかし、米仏などのイスラム国への攻撃とされる、空爆などが原因で、多くのシリア人が国を追われたことは、想像に難くない。イスラム国云々というものの実態は、何らかの強力な意図を持ったものの、情報攪乱戦なのだろう。そしてそれに同調したのか、あるいは中核には世界的組織の工作員が混じっているのか。自滅的な攻撃を為す、その実行犯には極限の精神的状況の圧迫が有ってのことであろう。

シリアへの外国からの反政府工作が、この一連の事件の下地になっている。

そしてロシアのシリア政府擁護の参戦により、シリアなどの反政府活動は壊滅させられつつある。

ならば、その追い詰められた一派が、シリア侵略に腰が引けたオランド政権に、自滅的な攻撃を仕掛けた。

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