水面からの蒸散と、
乾いた農地からの蒸散では、
比較にならないほどの開きがある。
これは施設園芸をやって実感したこと。
コンクリート打設をするために、小規模の場合では「舟」と言うのを使って、砂利とかセメントを水で捏ねる。
それを施設園芸では、用土を調整するのに使ったりもする。
そこに土を入れて、2〜3日放っておくと、カラカラに土が乾いてしまう。
バケツなどに溜めてある水は、なかなか蒸散しないで、そのまま残っている。しかし、それと同程度の水を、土に混ぜて放置しておくと、どんどん蒸散して乾いてしまう。水のままだと表面は真っ平らで、そこから蒸発する水はたかが知れている。ところが、土は複雑な表面の形態をしており、その表面積は平らな水面とは、比較にならぬほど広いのだろう。
わが国の森林面積は、2500万ヘクタール。日本の、66パーセントを占めている。これに対して、耕地面積は、456万ヘクタールである。つまり国土の、12.2パーセントが農地と云うことになる。
諫早湾干拓事業 【Wikipedia】
例えば旧森山町の林野面積 646haに対して耕地面積 941haであり、この耕地面積の 84.2%が水田である。これは諫早湾北岸北高来郡高来町(現諫早市高来町)の林野面積 3,231haに対する耕地面積が 725haであり、そのうち水田面積が 66.6%であることと比較すると、その水田面積と比べてこれを涵養する集水域の狭さが理解できる。
それでなくとも、このありは農耕地の面積に対して、あまりにも水源を涵養する森林面積が少ない。
その上に、
諫早湾干拓・計画面積 3500ha 造成面積: 約 942ha(農用地等面積:約 816ha、うち農地 670ha)
調整池面積:約 2,600ha
営農計画 - 露地野菜、施設野菜、施設花き、酪農、肉用牛
事業費 - 2,533億円
この計画で、
この農地に灌漑する水を
供給する、
その広大な涵養森林は、
まったく考慮されていない。
わが郷の後ろには、山また山の、見渡すその先にも、山脈がつづいている。
942 ÷ 0.12 × 0.66 = 5181
つまり、5181ヘクタールの
水源涵養林も、
同時に作らねばならなかった。
無知蒙昧とは恐ろしい。
水田ならば水の涵養も、ある程度は考えられるが、畑では水分が驚くほど早く蒸散してしまう。そもそも水田をやるには、戦後の農業政策で海外から安い穀類を入れた。これでは稲作などではコストがあわない。それではと、安易に野菜作りの畑を計画した。この水は、地中から供給される。そしてその土中の水分は、調整池から浸透してくる。ならば、河川の水は漁場の海には、あまり流れこまないこととなる。
つまり、上の地図で見える陸地の、ほとんど全部に降り注いだ雨を、
新しい干拓農地が、蒸散させてしまう。
それで、汽水的な環境に見合った漁業は、環境変化で打撃を受けている。
つまり、なんだね。
水門を、開けようが、閉めようが、そこに広大な畑という、水分蒸散装置 があるかぎり、
諫早湾の漁業被害は止まらない。
アッチの勢力が、伝統漁民の海を、そして森を
盗んだのだ。
とか言ったならば、言いすぎか。
伝統的な漁業と、あたらしい農業参入者との、他人だから生じる軋轢がある。
農地購入にあたって、アッチ系への特段の配慮が、あったことは何となく想像できる。
昔は干拓事業も小さな地域単位でやった事だろう。ならば、農地を造成しても、その恩恵に与るのは、やはり同じ地域で半農半漁の地域の人たちだ。ところが行政区域とか、かかわる人たちの範囲が広がると、ここでの対立は知らない者同士。なので深刻なモノになる。たとえば、極端な例を云えば、朝鮮半島から逃れてきた、その人たちが様々な優遇策で、農地を手に入れた。などとする。たぶん、この推量は当たっている。なんてったって、農林省の役人の多くは、戦後支配構造の特亜だし、土木建設の業者だって朝鮮系。そして金融だって、よく見れば最近はアッチ系に支配されてきた。
特亜の思いつき行政が、伝統的な日本産業のバランスを破壊してきた。
何を遣るにも金がいる。
とくに、諫早湾のように、自然のサイクルを変調させてしまったような、この大事業を正すには、どれほどの巨費がかかるのか。
ところが、現在のニホン国は、ユダヤが領導する、小汚い金貸しの利権だけが追求される。一般日本人は、何をやっても税金を取られる。車に乗るには、いったいどれだけの税金を毟られるのか。それに対して、輸出産業の自動車会社は税金を払わないばかりか、消費税の戻し税で潤う。省エネ補助金では、反対にカネをふんだんに貰えたわけで。
われら普通の日本人が、当たり前に暮らしてゆくには、この歪(いびつ)な現実を知り、そして糾して行かねばならない。それと、特亜が進める 「新植民地政策」 つまり、特ア系だけが良い思いをする、「構造改革」 を止めさせねばならない。われらは、特亜の奴隷ではない。しかし、こうした戦後構造を知らないままだと、とことん毟られてしまう。
農業には、
この後背地に、
広大な森林が必要なのだ。
これと同じように、産業の振興には広大な、「消費者という涵養林」 が絶対に不可欠なのだ。それを、この消費地を、支那などの野蛮人が統治する、その外地に求めれば、元も子もなくす。
小汚くてどう猛な、ユダヤの商人どもにリードされた、いまの巨大金融に期待できることは何もない。彼らの主な関心事は、経済を壊して実物を巻き上げること。たとえば、ウクライナでは、建造途中の航空母艦 「ワリヤーグ」 を鬼畜の支那に売り飛ばした。こうして、世界の不安定要因を拡大させれば、ユダヤのお友達、三菱だってドンドン。どんどん儲かってしまう。
とりあえず、今日のお話は諫早湾干拓の、地方の経済のお話でした。
とりあえず言えることは、地方銀行の重視なのだろう。
片寄らずに広く、企業家の利益を第一に、考えて親身になっておつきあい。
そのように営業する銀行を大切にする。
つまり、良い地方銀行があれば、 郵貯の金を付け替えても良い のでは。荒唐無稽にも見えるが、原発で真水を大量に作ることだって、近くに海があれば出来ちゃう。ついでに塩も、肥料だって出来ちゃう。頭が固いと、対立しか生まれてこない。
ちゃんと、普通貸し付けをする地銀ならば、個人の有休金融資産を、拾倍以上に活用できるはずなのだから。なんたって、銀行業では 「現実にあるカネの、その 12倍まで貸し付け、つまり信用創造が出来る。」
農地の裏には、森林が必要であり、
金融事業の基礎には、預金者の存在が大前提。
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