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花うさぎ氏の訃報に触れて

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  当時はわれらの運動は 「 過激派 」 とか 「 極左 」 とか呼ばれていたが、いまから思い返してみれば、それは違っている。ベトナム戦争反対、沖縄施政権返還そして安保粉砕が、当時の大きなテーマだった。あの戦いは、ホントは民族派の戦いだった。

 いま日本には軍事立国をめざすような、いわば最右翼の政治活動はぼやけて、よく見えない。40年前も今も日本国民の願いは、戦争のない平和な世界の実現である。東京都公安条例違反のジグザクデモは、官憲による逮捕攻撃さえも乗り越えて、本気で戦う 「 気合い 」 の表現であった。沖縄返還闘争では、佳境にいれば 「 武装闘争 」 的な表現も、かなり織り交ぜられてきた。ゲバ棒や竹竿の槍衾とか、火炎瓶が其れだったのだろう。


   <>デモ


 日本の "平和" に侵されたお花畑の脳には、過激派の自己中心的なゲバとしか見えなかったろう。これが今の韓流批判デモに参加された方々から、その自分みずから何ごとかの決意で見返してみれば、マスコミ報道の偏向ぶりには、どれほど腹立たしいことか。マスコミの偏向報道なんのその、かえって其れを利用して、暴力・暴走ぶりを際だたせていったのが、沖縄返還闘争だった。

 

 

ノーベル平和賞
ノーベル平和賞  2009年10月11日 | 歴史

 このまま放置すれば、佐藤政権が過激派集団により、暴力的に排除される危険性がある。たぶん当時のアメリカ政府は、このようにあの返還運動の高まりを見ていたのだろう。それでやむなく、沖縄の施政権は返還となった。温和しい平和運動が、過激な政権打倒闘争へと、合流してしまう危険性を回避するには、どうしても沖縄施政権返還で、平和運動と 「 革命闘争 」 とを分断せざるを得なかった。ところが 『 過激派の学生なんぞは、もともと革命なんか望んでいなかった 』 そりゃそうだ。まともな学生生活からのはみ出しもの、ある意味そこら辺の暴力団ヤクザよりも、アブナイ連中が革命権力なんぞをもったらどうなるのか。その危険性は、「 過激暴力学生 」 自身がよく辨(わきま)えていた。革命なんぞは、日本ではできない。それにする必要もない。日本国には政治権力とか、軍事パワーのその上におわします、歴史的な精神文化の権威が日本をお守りになっておられる。それで、メデタク米国政府はこの疑似革命状況に騙されて、沖縄の施政権を返したのであった。

 

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  いまになって、冷静に当時を振り返れば、あれは軍事立国派の、極めて右翼的な戦いだったのだろう。もし英霊が当時のベトナム戦争を見たならば、米軍をベトナムから実力で排除すべしと思われたことだろう。当然安保条約は廃止して、日本独自の軍備を整えねばならぬ。ところが当時の運動が、「 軍事立国 」 を言えないわけが、あの中に潜んでいた。過激学生集団の各セクトの中には、成り済ましの朝鮮人が多数紛れ込んでいた。彼らは竹島の不当領有を是非ともつづけたい。日本が軍事立国を遂げてしまえば、竹島はいとも易々と日本に奪い返されてしまう。それで彼らは、『 安保を粉砕して、日本軍の再編 』 とは絶対に言えなかった。

 

潜水艦積載用
 潜水艦積載用

 

 それがいつの間にか、日本軍は名前こそ 『 自衛隊 』 のままだが、実力は支那以上の世界有数の軍隊に成長してくれている。 (アッチはほら吹き。コッチは謙遜)

 つまり日本の政治を国際社会で、実現してゆく軍事力はすでに手に入れている。
 
 なので日本軍事立国派は、火炎瓶闘争とかゲバ棒での、革命ごっこのお芝居をしなくとも済むようになった。是からなすことは、『 平和は軍事によって支えられている 』 この認識を広く日本人が共有するようにする、いわばイデオロギー改革の戦いなのだろう。

 1970年代闘争では、まわりの学生やその関係者が、見知ったものも何名か亡くなっている。これら政治運動とは関係なくとも、人は無理を重ねれば若くして死ぬ。

 花うさぎ氏の訃報に触れて、思ったことは他人事ではない。

 この実感であった。

 花うさぎ氏と小生とは、同い年であった。

 

                   熱中症になるくらい、熱い

 

 ブログをはじめて、日が浅いが。去年と一昨年の夏には、体調を崩した。そしてこの冬には、滅多に風などひかぬのに、喉の調子がすぐれない。われら団塊の世代が、戦後史を作ってきた。そのような密かな自負はある。しかし、還暦を過ぎれば、健康維持もひとつの戦いなのだろう。花うさぎ氏は戦いすぎた。しかし日本の政治家は、戦わなさすぎる。

 

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